本日びわ湖ホールで開催された「びわ湖大津 秋の音楽祭」の第1日目として行われた「村治佳織&奏一ギター・デユオ」を聴きに行ってきました。
1800席の大ホールの2階席までほぼ満席でした。
最初にバッハ作曲・村治奏一編曲によるブレリュード(BWV1006より)が演奏されましたが、広すぎる会場で音が果たして聞こえるのだろうかと心配しましたが、打ち寄せる波が曳いては返すように徐々に音が響いてきました。
2曲目のソルの「二人の友」は藤井先生と永田先生のデュオでも聴いたことがありますが、繊細な旋律が印象的でした。
3曲目のグラナドスの「オリエンタル」からは1stを村治佳織、2ndを奏一で演奏されました。
途中のLento assaiの部分もゆっくりすることなく、それまでと同じテンポでの演奏になっていましたが、演奏前の佳織さんのMCでは「まだ見たことがない日本の桜をイメージしたのかも知れません」とのコメントでした。
休憩の後、それぞれが独奏曲を演奏されましたが、佳織さんのビゼー作曲「ギターのためのカルメン組曲」は妖艶な「ハバネラ」から始まり勇壮な「闘牛士」までのメロディーを巧みに編曲されていました。
2重奏の最後にピアソラの「タンゴ組曲」が演奏され、華麗なテクニックが披露されました。
アンコールでは「カヴァティーナ」の2重奏が演奏されました。
曲の合間の姉弟のほのぼのとしたMCも好感が持てました。
それぞれスペインとアメリカでの生活で、今回も5日前に帰国してリハーサルをされたとのことでした。