主宰の川口雅行さんは長年マンドリン界で演奏と教育活動を続けられてきた方、知りませんでした。「静岡高校でマンドリンを始め…」とあります。私の同窓生にも同じ人がいるのですごく親近感があります。その他17名のメンバもほとんど学生時代からの経験を持ち、しかもコンクール入賞者やプロ、セミプロの方ばかりで、こんなに優れたマンドリンアンサンブルは見たことがありません。
演奏曲もソロ付きのアンサンブルに特定されていました。「恋のアランフェス」はアランフェス協奏曲第2楽章でギターソロはオーケストラ曲での楽譜通りだったと思います。終盤で鳥たちが一斉に飛び立つシーンがありますが、ギターソロのみならずマンドリンアンサンブル側もフルートをマンドリンで補完するなど、とても感動的な演奏だったと思います。
(プログラム)
・ 二台のマンドリンの為の協奏曲ト長調 (ソロ:マンドリン ×2)
・ ケルト旋律によるアダージョ (ソロ:バイオリンチェロ)
・ ルーマニア狂詩曲 (ソロ:マンドリン、マンドラ)
・ チェロ協奏曲第1番より第1楽章 (ソロ:マンドラ)
・ 恋のアランフェス (ソロ:ギター)
・ ツィゴイネルワイゼン (ソロ:マンドリン)
プロ級なのであたりまえですが、とにかくメリハリがついている、強弱、緩急、がはっきりしている演奏でとても勉強にもなりました。2018年3月に第3回(最終)演奏会が予定されているそうです。「最終」にならないよう願っています。また、このコンサートに招いていただき、演奏していただいたIさん、本当にありがとうございました。