2014年11月2日日曜日

「マヌエル・バビローニ マスタークラス&コンサートin   神戸」視聴記

11月1日(土)午後1時半から三宮にあるロッコーマン・ホールで開催されたマスタークラスの公開レッスンと午後7時から開演されたコンサートに行ってきました。

公開レッスンは6人の方が受講され、それぞれ通訳の方が受講者にバビローニさんの指導を伝えておられました。
旋律を歌ってこういう感じで弾いた方がいいとか、右手の指のタッチを実際に弾いてみて指導されたり細かい指示を出されていました。
後半の「アラビア風奇想曲」では弾き方そのものよりも精神性のようなものを指導されていました。
最後のスペイン風舞曲第5番「アンダルーサ」の指導の後、まだ少し時間があるということで「マズルカ」を指導された時には、通訳の方と一緒に曲に合わせて実際に踊って見せられました。
大変楽しい公開レッスンでした。

夜のコンサートの前半は、藤井敬吾・岩崎慎一、永田参男先生の3重奏でした。
2番目の演奏曲「嬉遊曲集Ⅲ」は高槻ギタークラブで配布している楽譜でバラライカから始まるモントルイユ作曲の7曲でした。
初心者用に作られた曲なのですが、3先生が演奏されると全く違った曲に聞こえ、こんな曲だったのかと驚かされました。

後半でバビローニさんの演奏に移りました。
フェルナンド・ソルの曲は明るい振る舞いをしながら実はある悲しみを秘めていると思うのですが、「幻想曲Op.21(分かれ)」はまさにそのような曲でした。
アンコールの中では手前で飛ばしてしまわれた「ゴヤのマハ」が弾かれました。
またアルベニスの「朱色の塔」の迫力ある演奏がありました。
いずれの曲もとても迫力のある音に魅了されました。
高槻ギタークラブの基礎練習の中にも小さい音、大きい音で弾く練習も必要ではないかと思いました。

満席の場内が息を潜めて聴き入る2時間でした、
会場を出ると雨がやんでいました。
バビローニさんはこれから1週間ほど日本各地でコンサートを開かれるようですが、今回もその成功を祈ってやみません。

なお、現代ギター誌11月号で2ページにわたりマヌエル・バビローニさんのインタビュー記事が掲載されていますが、2 / 3は使用するギター、ラミレスの説明に費やされています。
バビローニさん来日の意味とその演奏そのものについて述べることができていないことは残念です。

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